このリグは見た目上はスプリットショットリグですが、実はショット付きノーシンカーリグです。「何が違うの?」と思われるかもしれませんが、そこにこのリグのキモがあります。
このリグは「虫を追う小魚」を演出します。虫はもちろんショットです。そのためにスプリットショットリグとしては軽いウェイトを使うのです。もちろんボトムは意識しません。基本的には水面直下を狙います。
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●狙うべき場所
ズバリ!、ショアラインのシェードです。シェードはオーバハングなどの日陰はもちろん、水中のストラクチャが作り出すシェードでも構いません。ほんとに小さな岩やスタンプなどでもOKです。夏のバスは信じられないようなところから沸いて出てきます。ただ岸から1m以内でないと非効率です。できれば岸から50cm以内をトレースするようにしてください。ボートの場合は岸直近を流し、前方に向かってキャストしていきます。とにかくショアラインを舐めるように釣って行ってください。
●基本アクション
基本アクションは以下の通りです。常に「虫を追う小魚」を意識して以下の動作を繰り返します。イメージ的には「表層をフニャフニャ動かす」です。
- キャストし、ロッドを9時の位置に構えてラインスラックを取る。
このときこのリグはカーブフォールします。泳がせたい水深まで落としたら2へ。通常は水面直下。
- ロッドを11時の位置まで持ち上げる。10時の位置でワンテンポおいても良い。
このときこのリグは水平、または斜め上向きにスーと泳ぎます。持ち上げ動作は約1〜2秒。
- ラインスラックが出ていく(ラインが弛んでくる)。
このときこのリグはカーブフォールします。通常はラインスラックが出切る約3秒待つ。状況に合わせてもっと早くても構いません。
- ロッドを9時の位置に戻しつつ、ラインスラックを取る。
このときこのリグはカーブフォールします。張らず緩めずの感覚でラインスラックを取ります。2へ戻る。
●アタリの取り方
アタリはどこでも出ますが目(ライン)でアタリを取ります。通常は2に集中します。ロッドを11時の位置に持ち上げるときに聞き合わせをする感じです。実際にラインが張る程は聞いてはいけません。このリグは軽いので11時の位置まで持っていってもロッドティップと水面間のラインが直線になることは通常ありません。それが直線になりそうになったらバスが咥えているか何かに引っかかっているということです。何もないところでしたらすぐさま合わせ、何かあるところでしたら直線になりそうな段階で止め、ラインの跳ねを待ちます。跳ねなければ根ガカリです。
2ではなく他のところで出るアタリはラインが跳ねたりするのそれで判断します。
●合わせの動作
合わせの動作は慌てる必要はありません。上記のようにバスに違和感を与えていないはずなのでロッドを倒しつつ張らず緩めずでラインスラックを取り思いきり合わせます。
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見えバスを攻略するにはリグの操作以前に重要な事柄があります。
まず、良く言われてることですがバスから自分が見えない位置からアプローチするということ。それとルアーに興味を示さないバスは釣れないということ。この2つです。
ルアーに興味を示さないバスを食わせる方法もあるかもしれませんが、私はその方法を知りませんし、今のところは時間の無駄だと思っています。
興味を示すバスは基本的にはフォールで食わせます。バスの近辺にこのリグを落とし、フォールさせます。フォールで食わなければ次の2パターンの方法で食わせます。
- フォール後、基本アクション。
- フォール後、1〜2mの急なジャーク。そしてフォール。これはスレたバスに効くことがあります。
これで食わなければ諦めて次のバスを探しましょう。
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夏といえば高活性時には「水通しの良いエリアでハードルアーにガンガン」ということがあります。このようなときにバイトがあってものらなかった場合のフォローベイトとして活躍します。
バイトがあってのらなかったらすぐさま回収してこのリグをバイトがあった地点に投げ込み、フォールさせるとかなりの確率で食ってきます。ただし可能な限りすばやく投入してください。目安は5秒くらいです。バスは興奮状態なのでまず食ってきます。
2mくらいフォールしたら聞き合わせしましょう。
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