ストーンコールドさん |
ハートランドZ 631MHRB-ti オカバーサタイル |
30年以上 | 2019/12/11 |
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バスの近距離バンクフィッシングで活躍した。 ピッグオーC78、SRミニ3/8oz、ヴァルナ、ワンテンといった1/3oz〜5/8ozのハードルアーが専門のベイトロッド。 MではなくMHなので、4〜5月のハスとヒシモのヘビーカバーをスピナーベイトで引き倒せる。
淡水・海水問わず、あらゆる中型魚の近距離戦。 特にサーモンのサイトフィッシングにピッタリ。 |
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タフ。全てがタフ。ブランクもガイドもグリップも。 6フィート3インチという短尺なのに、6フィート7インチくらいに感じる。 頑固なレギュラーテーパーだけど、魚が掛かると弾かず素直に曲がる。 肘に掛からない短いリアグリップが嫌いで、グリップの長さも25cmで良い感じ。何もかもがベストバランス。
ハートランドのEVAグリップって、硬質でザラザラしていてテカリ劣化しにくい。ツルツル滑らない。
グリップが細いのと、リールシートのロープロファイルが低いので、手に吸い付く。ホールド感最強。
トーナメントロッドっぽいけどそうじゃない。 実はデプスよりもトーナメント向きじゃなく、万能魚種対応ロッド。 |
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特に何も特筆すべきクセも装飾もない、全くつまらないサオ。 メルセデスベンツのゲレンデに似てる。クソ面白くもないくせに性能が100点満点だから、売るに売れない。 タックルベリーへ買取をお願いしに行く前、このサオも持っていきかけるが、10年弱売りに出せずに晴れて殿堂入り(笑)。
バーサタイルとは謳っているが、ワ―ミング向きではない。 |
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23年前にバスブームが起きて、メガバス現象とテムジン現象が起きた。釣具店からメガバスのサオとテムジンが消えた。 僕が本当に欲しかったのはテムジンだったけど、店員さんに「2年待ちです」と言われて、とりあえず店頭に余っていたハートランドZを買った。要するに不人気モデルだった。
感度は他のバスロッドと比べると鈍重だけど、メインが東日本の浅い沼地で、ディープを探る必要がないのでこれがベスト。当時流行りだった超高弾性カーボンロッドの中にあって、ひときわマイペースだった。村上晴彦だけは。 ダイワのHVなんとか製法っていう、低レジンカーボンの厚巻きと謳っていたが、確かにウエダとダイコーみたいに、中がムチムチに詰まったブランクだなと思った。
メガバスとエバーグリーンはその後ちょいちょい集めたが、いまバスロッドで残っているのは、ハートランドとゲーリーヤマモトと初期デプスだけ。 僕にとっての良いバスロッドって、折れたりガイドが曲がったりしない事と、ブランクの柔軟性だったみたい。
もちろん、魚がたくさん釣れる釣りやすいサオは人それぞれで、僕はハートランドZがピタリとハマりました。 僕が本当に好きだったのはテムジンでしたが、今江さんが「体力のない日本人は高弾性カーボンのサオ、パワーのあるアメリカ人は低弾性とグラスのサオがバシッと決まる」と言っていたように、僕には超高弾性カーボンのトーナメントロッドは何が何だかわからない、扱いきれないものでした。 ハートランドはあまり好きなブランドじゃなかっただけに、ちょっと微妙です(笑)。 |