某ルアーマンさん |
SM3600C |
- | 2004/08/05 |
- | ★★★★★ |
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昔は約4g程度のSHADに使ってましたが、今は8〜9gのクランクベイトに使ってます。さすがにこのクラスのルアーになってくると、バックラッシュは殆どしません。ちみなに、ブレーキブロックは黒色及び青色のものを一つずつ使ってます。但し、ワーム等はバックラの嵐で使えないと思います。(使ったことはないですが) 後述しますが、特にドラグを駆使する使い方をする場合、どうしてもお呼びがかかるようになったので、現役続行となりました。久々のアップデートです。 |
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■最近、雷魚を狙うようになって気がついたことですが、ドラグが非常に強いのです。国産のリールどもは、フルロックしても、ある程度滑りだすと、堰を切ったように流れ出すみたいですが、このリールは違います。実に粘り強く耐えます。またその限界点も高いのです。 また、そのドラグの調整も、国産品とは違い、ピッチが比較的急で、一ひねりで緩急の調整が自在に出来ます。これにより、大物にも即座に十分対応出来るということが、実に有難いのです。 ■スプールの回転があまり良くないせいか、同じ遠心力ブレーキを使っているS社と比べ、そんなにはバックラッシュがありません。飛距離も、そんなに格段の差が無いということを考えても、これは長所と言えるのではないかと思います。 ■ハンドリングも素晴らしい。たしかに、国産の現役品に比べると、スムーズではありませんが、特にこのラバーを用いたグリップは、触感は最高と思います。巻き取り時のノイズも程よく吸収してくれてます。また、まん中がすこしへこんでエンボス加工がしてある形状も、指に吸い付くみたいで最高です。 ■ボディの幅及び高さ、そしてハンドルの長さ等のバランスが絶妙と思います。カルカツタ100XT、同200XTも所有してましたが、この点では3600Cの方が、格段に上だと思います。XTは、妙に腰高な感じがして、扱いにくかったと記憶しています。当XTは、今は両方とも手放してしまいましたが。 ■メンテナンスのし易さも特筆ものです。二つのネジを回してボディを分割するだけで、ドライブギアにめぐり合え、グリスアップも即行で出来ます。 ■そして、何と言っても、長年(約10年以上)使い続けても殆んど変わらない、性能。未だ故障知らずですし、巻き心地も殆んど変わりません。一体いつ壊れてくれるの?という気持ちになるぐらいです(笑) ■これは、主観的な意見になりますが、まさに金属の塊のような質感は、持つ満足感を与えてくれます。余談ですが、確かこのSMとは、supreme metalの略で、直訳するとまさに「輝ける金属」という意味になります。これ程までに、金属の魅力を引き出しているリールは他にあるでしょうか? 微妙に金属の表面処理を部分的に変え、ハンドルの色等、他の部分もうまくコーディネートされているところに、このメーカーのセンスを感じます。 ■また、すべてが金属そのものなので、ボディ表面の擦り傷が目立つ度に、サンドペーパーで磨いているので、個性的な面構えになって来ましたが、こんな使い方の出来るリールって今時無いと思います。まあ、利点でないかも知れませんが。 ■そして、コメント欄にも同じようなことを書きましたが、この手のリールは国産品とは違って、年代を越えても使い続けたいという、何かしら妖しい魅力を持っていると思います。バックラをおこす度に、二度と使わんという気になっても、時間が経つにつれ、不思議とまた使い続けたくなるのです。 まあみなさん、もう売られてませんが、もしも中古市場で見かけたら、一度お手に取られてみることを、お勧めします。 |
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■慣れた人でも確かにバックラッシュは多発すると思いますよ。よほどベイトリールの取り扱いに長けた人でなければ、まともな使用は難しいと思います。まあ、扱うルアーにもよると思いますが。これは、ブレーキ調整が非常にしにくく、頻繁に設定を変えにくいという事情によります。特に逆風が吹き荒れる時などは、全く使い物にならないことが多々あります。まあ、今時のリールからすれば、この点では完全に落第でしょう。 ■重たいですね。慣れたらそれほど気にはなりませんが。でも、最近ロッドの軽量化が進むにつれ、そのギャップを感じ取ることが多くなってきました。 |
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■私はこのリールを常に常用リールとして、D社のTDシリーズと併用して使ってきました。当TDは、三回にわたって世代交代をさせましたが、このリールだけは、今主流のSXシリーズが高嶺の花ということもあり、そのままです。使うルアーの種類も変わってきて、特に軽量のものがメインになってきたので、さすがにこのリールも、もう現役交替の時期にさしかかって来ていると思いましたが、前述のように、大物狙いをするようになって、またもや欠かせない存在となってしまいました。 ■確かに、昔ビッグフィッシュと何回か遭遇した時、国産のリールどもでは、ドラグが滑って全く使い物にならなかった時も、このリールはいつも私の期待に応えてくれました。特にオーストラリアでしとめた、50cmオーバーのターポンの時は、純正のフックが一本約90度程曲げられましたが、ドラグを駆使することにより、かろうじてものに出来ました。ここらへんの信頼性という点では、さすがと思います。 ■また、最近使っている国産のリールは、どれもこれも結構神経質な面が多だあり、メンテもしにくくて愛想がつきかけているので、そのこともあり、このリールを復活させているのですが、手荒に扱ってもすぐに整備出来るという点は、確かにストレスを感じなくて良いのです。 ■また、このリールのバックラッシュする帯域(デンジャラスゾーン)は、使うルアーの性格にもよりますが、結構前半にあるので、サミングの加減が非常にし易いです。その前半でしくじっても、後半でバックラ気味になったラインを程よく吸収出来ます。この点については、その帯域が前半から後半にかけて、相当広い範囲になっているS社のリール全般に比べると、その差は顕著に表れます。あちらは、後半失敗すると、ラインはバックラしたままフィニッシュですから。 ■最後に自論ですが、リールを複数所持している場合、結果として一番多く魚を釣り上げた実績のあるリールが、その人にとって一番お気に入りの大切なリールと仮定したとすると、私の場合、まさにこのリールがそれに当たります。しかし、じゃじゃ馬を使いこなす楽しみを求めない方には、決してお勧め出来ないリールであることも確かだと思います! |