村下雨彦さん |
モラム ZX3600/3601Mag |
15年以上 | 2013/12/29 |
□□□□□ | ★★★★ |
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スピナベとビッグベイト専用機です。
ロッドはメーカーやスペックを問わず、数本使い分けています。 |
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若干ローダウンされつつ、ベトベトから解放されたクラッチ。
全領域で安定して効くようになったブレーキ。風に強いです。
然り気無くアップデートされているレベルワインド。
メイドインスウェーデンの文字と存在感抜群の王室クレスト。(サイドプレートが黒なので余計に引き立ちます。) |
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少しやり過ぎ感の漂うゴールドのアルマイト。ロータスのF1のカラーが好きな方にはツボです。
ピーキーではないぶん使いこなす醍醐味に欠けるブレーキ特性。長所の裏返しです。
このギア比でハンドル90ミリは長いような気がします。(リブレのアーナック85に変えましたが、メガバスリール並みに派手になりましたw)
いずれも実釣においては全く問題ありません。 |
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磁石が9ヶ均等に配列されたマグトラックスですが、ずっとモラムを偏愛されてきた猛者の中には、投げた直後に「???」となる方もいらっしゃると思います。
何せ適当にセッティングしてもスプールは鋭く立ち上がり、後半は緩やかに失速していきます。故に細めのラインをパンパンに巻いて鉄板をぶっ飛ばしたい気分になります。浜ジリや12アンタレス(深溝スプール)よりもラインキャパはありますから、もし貴方が「ラインが出切るまで再現なく飛び続けるキャスト」をマスターされていれば、余裕で勝ててしまいますよ。(つまり相手が悪ければZとリョウガには負けますw)
遠心力で磁界の影響を変化させるローターやら、光センサーで回転数を解析して電磁力を発生させる装置なんぞ搭載していないのに、 この不思議なキャストフィールは何なんでしょうか?
しかし気に入らない点でも挙げたように、シビアにセッティングを詰めてスイートスポットを見付けるような醍醐味は皆無です。おそらく究極のGスポットはブレーキゼロですw
あと気になる部分はジュラルミンギアの耐久性くらいですが、耐候性の高いグリスでマメにメンテナンスするしかないですね。それともブラスギア組んでしまいましょうか?
総括としては、ゆとりのあるラインキャパでバックラを恐れずに、リールの存在を忘れて釣りに集中できる軽量丸型両軸糸巻機です。これは言葉にすると対したことはありませんが、とても重要なことです。あれから時が流れ、コイツが現行フラッグシップとして鎮座している事実が全てです。 |