はぜさん |
デストロイヤ F4-70TX |
- | 2004/10/08 |
- | ★★★★★ |
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T.D-X105HV+SEA・BLUT20lbをセットして使用。カルカッタコンクエスト200DCも試してみたのだが、キャストし辛く合わない様であった。 クランクベイト全般(ディープX100・200、SR-X・MR-Xグリフォン、SR-Xサイクロン、グリフォンゼロなど)、バイブレーション(ブザービーター、バイブレーションXウルトラなど)、スピナーベイト(Vフラット、SRミニ、Dゾーンフライなど)に使用。 トップウォータープラグはロッド長の関係でやや動きが雑になる傾向があるが悪くはない。底物にはやはり感度が足りない。 基本的には巻き物に向いたシュチュエーションならいつでも使えるが、やはり威力を発揮するのはショートバイト頻発時であろう。高弾性カーボンロッドでバラシが多発するようならこのモデルの出番である。長さからしてリザーバーなどの大場所向き。オカッパリかボートなどスタンティングポジションで釣りが出来るアングラー向きで、長さと重量の観点からフローターにはまったく向かない。 |
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名付けて「向こうあわせスペシャル」。乗りは究極的に良い。巻き物ルアーをバスの口の中に確実にバキュームさせる事が出来る。これはバイト時にティップが引き込まれ易い事と、ある程度の感度の鈍さが合わせに一瞬の溜めを作ってくれる事による。余談だが、この意味でグラスロッドに一定以上の感度を求める事は、結局長所をスポイルしてしまう事になると思う。 非常にばらし難い。柔らかなティップ&ベリーと並外れてパワフルなバットの相乗効果により、バスが暴れたくても暴れられないといった感じで引き寄せられてくる。40cm未満のバスならリールを巻くだけで秒殺である(つまらなくはある)。 7フィートという長さにはグラスロッドのデメリットをカバーする様々な利点がある。カーボンの6.6フィート並みのキャスタビリティを確保するのはもちろん、大きなストロークを生むためにグラスロッドでは特に甘くなりがちなフッキングを確実なものに出来る。リトリーブコースを幅広く取れることは巻き物ロッドとしては重要なアドバンテージとなる。 先振れはかなり抑えられており、キャストに苦労する事はない。全体的にしっかり感があり、ウィードを容易く切れる程度の張りは持っている。グラスロッドというものからイメージされる「ダルさ」はあまり感じられず、カーボンから持ち替えてフィーリングの落差に苦労する事はない。 グリップの長さが適当で、左脇で抑え易い。やや先重りするのが幸いして、高速リトリーブ時に竿先が暴れ難い。 デザインは渋くて好み。やはりコルクグリップはクラシカルな感じがして好きだ。 |
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メガバスロッド特有のガイドの弱さはこのモデルでも健在(?) である。知り合いに譲ってもらったのだが、既にスレッドのコーティングが剥離していた。通常使用するうちにコーティングが剥がれてしまうロッドなど他社では聞いた事が無く(少なくともラグゼカマー578、ノーム666は三桁のバスを釣ってもまったく問題無かった)、フォローしようの無い欠点として同社には改善を強く要望する。 グラスロッドであるからには当り前なので欠点ではないのだが、感度と重量の点で合わないアングラーがいても不思議ではない。特に感度は悪く、長い事も災いしてクランクベイトのアクションを感じ取れない事さえある。これはウィードエリアでの釣りやカバークランキング時には無視できない欠点となる。重量は1日振ると肩が凝るレベルであり、釣りに快適さを求めるアングラーは使うべきではない。 また、長さは取り回しの点では確実にデメリットとなるので、薮こぎ野池派アングラーにはお勧めできない。 |
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F4-59TXを使って「グラスロッドってショートバイトを拾えるとか、ばらし難いとかいうけど、そんなに違わないね?」と思っていたのですが、このモデルを使用して納得しました。全然違いますね(笑)。アメリカのプロがロンググラスロッドを巻き物に多用するというのもこれなら納得です。一匹を確実にキャッチしなければならない場合にはあの乗りのよさとばらし難さは強力な武器になるでしょう。 ただ、カバークランキングにはやはり感度の点で使い難かったですね。障害物に気が付かず、あっさり根掛かりということが何度かありました。グラスロッドは障害物への当たりが柔らかいと聞いていたのですが、それは正直体感出来ませんでした(ハイギアのリールの所為かもしれない)。この辺は慣れの問題かも分かりません。 非常に使い勝手が良く、良い竿です。ただし、バスを掛けてからのやり取りには面白味がありません。この辺りを要求する方と、欠点の項に書いた感度と重量を気にする方には合わないと思います。 もう少し使い込んで見て、気付き事項があったら追記します。 |