リールの飛距離を重要視される人のほとんどが、オカッパリのアングラーではないでしょうか。 私はほぼ100%ボートで釣りをしている者として意見します。 まずフィールドは両岸をカバーに覆われた河川や、マッディーシャローレイクが中心です。 したがってメインはカバー撃ち。 フリップ&ピッチを本格的にやりこむ日は、キャスト数がおそらく2000回を超えます。 そのためリールに求める性能は「使いやすさ」が第一です。 飛距離(終盤の伸び)はあまり気にしません。それよりもスムーズな回転の立ち上がりを重視します。 また、常に流しながらスポットへ撃ちこむため、時には変則的なグリッピングをしますので、手に触れる面に凹凸がないものを選んでいます。 そして最後にデュラビリティーですが、これは諦めています。 ここ6年の年間平均釣行日数が330日前後に及んでいるので、 壊れないということはないからです。 メンテナンス不精のためオーバーホール(自分で行なう)は3ヵ月に一度のペースです。 S社の最高機種であっても3シーズンは持ちません。 ちなみに私のなかのリールが潰れるという基準は、 「メーカー持込修理にかかる費用」そして「その修理でどの程度フィーリングが戻るのか」と、 「新品を買いなおした時の費用」と「新品のフィーリングのよさ」 を比較し、総合的に判断しています。 潰した物は部品取り用か中古店に買い叩かれるのを覚悟で持ち込んでます。 おもしろいことに、丈夫と言われるS社も、脆弱と言われるD社も、 だいたい3シーズン目でオシャカになり、デュラビリティーには差がありません。 最終的にスコーピオン1000/1001に行き着いたのは、 コストパフォーマンス (価格が安いということを抜きにしても、評価は最高のままだが……) よいリールとして評価されており、息の長いアイテムになることが明らか (潰した物を部品取りに考えているので、モデルチェンジが少ないほうがよい) などが決め手です。
インプレを読んでいると、道具を本当に使い込んでいる(雑に扱うと言うことではない)人は少なく、非常に表面的な意見が多いように感じます。アンタレスAR、コンクエスト100/101DCをまだ使ったことがないので、しっかりしたインプレを読んでみたいです。安いほうがいいのは当然ですが、常によいものを使いたいと思っていますので……。飛距離とか、軽いとか、巻き心地が滑らかとか、部分部分をクローズアップして誉めるのではなく、トータルで扱いやすいリールがいいですね。 |