まぐろ丼さん |
X-120 |
10年以上 | 2009/11/09 |
■■■□□ | ★★★★★ |
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リザーバーでの40up、50up、60up、ひいてはワールドレコード狙い |
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120・・(ワンツーオー)。 初めて手にした時、私はそのサイズに戸惑いを隠せなかった。 そして、その戸惑いは由樹氏への疑念にも繋がる程であった。 だが、そんな迷いを胸に120を初めてキャストした時、その迷いは完璧に払拭され、同時にある種の震えが私を襲った。 「これはルアー業界初の革命だ・・・」 革命というものは、天地がひっくり返ることを意味する。 120が齎した革命。 それは、ルアーを超えた圧倒的な生命感。 あなたは笑う。
「ルアーがルアーを超えるなど、ありえないことだよ。」
確かに、120というルアーはプラスチックで出来た塊に過ぎない。 だが、それはタックルボックスという名の干乾びた水槽にいる限りでの話だ。 120の革命の始まり。 それはフィールドでキャストした瞬間・・・ そう、その瞬間、それこそが120の革命の舞台の幕開けなのだ。 水を得た魚の如く、とはよく比喩される表現だが、之ほど120に当てはまる表現は後にも先にも無いであろう。 水面に放たれた120は、フィールドの一生命体系への加入を果たし、全てのフィッシュイーターは否応無しに、狂喜乱舞を繰り広げる。 そこに微かに垣間見えるは、由樹氏の言葉を超えた思想、圧倒的な世界観。 その思想や世界観に触れた瞬間(とき)、この業界に嫌気が差し、錆びた歯車のように動きを止めていたアングラーの世界が、鮮やかな色と未来を帯び、再び、始動を始める。 120の相棒にデストロイヤーを選ぶなら、その動きは速さをも身につけ、あなたではなく、未来の方があなたへ近づいている・・・ そんな錯覚すら覚えることになるだろう。 |
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唯一の短所。 それはそのデカさ故に、アングラーに使用を敬遠されてしまうことだろう。 値段は相応以上の効果を発揮するので、気にしてはいない |
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ワールドレコードという夢を描く全てのメガバシストへ送る最終ウエポン。 それが120。 閉ざされた扉のことなら、この120に任せて欲しい。 全てを破壊する革命者がその扉の先の世界へ、責任を持って、アングラーを案内してくれるのだから。 あとは、ただ、ワールドレコードという前人未到の夢へ邁進するのみ・・・。 遠州灘の漁師町が生んだ伊東由樹という一人の稀代の芸術家が、ワールドレコードというあまりにも大きすぎる夢を描く夢追人へ向けたメッセージ。 それを受け取る意志を抱いた時、夢は、現実へと鮮やかに昇華する。 |