まず始めにお断りしておきますが、メガバスファンでもダイワ党でもありません。機械物が好きなのと、色々と試す場所、時間、施設、興味があったため調べた結果を書き込みさせて頂きました。「偉そうに書きやがって、そんなの全部知ってるよ」という方やお気を悪くされる方がおられるかもしれませんがそういう方にはまず始めにお詫び申し上げます。また巻き心地などの主観的なものに関しましては人それぞれ好みがあると思いますので言及しておりません。
3日間投げ倒し(慣らしの意味で)、その後家に帰り完全分解、洗浄、グリスアップを施し、タイプRと比較しました。スプールもドライブギアもナノクリスタル合金製でほぼ同重量。公称165gの本体は167.745g(業務用精密秤です。)でした。違う点は皆様ご存知とは思いますがインダクトローラーが一体成形でがたつきなどが抑えられている点だけでした。ここの剛性の違いは明らかです。
他の方のインプレなどで「剛性が無い」、「耐久性が心配」などとありましたがタイプRを発売当初から月に7,8回継続して使い続けていますが問題はありません。一般的なアングラーの使用では問題ないと思います。ただメンテナンスは行なわないと精密な物なので風が強い日などは細かい砂などが入り込み(細かければ細かいほど変な音も出さずにゆっくりと磨耗させていきます)異音や性能(巻き心地)の悪化をもたらすと思います。あまり細かい作業の苦手な方はメーカーでもオーバーホールを行なっていますのでやってもらう価値はあると思います。
友人などでもあまり機械物に強くない人で勘違いしている人が多い点は、オイルはベアリングなど高速回転する箇所に使い、グリスはギアなどの比較的低回転の箇所に使うという事です。ギアにオイルでは一時的に回転性能の向上は見られますが持ちが悪く磨耗スピードは確実に速まります。塗りすぎ、注しすぎも抵抗になるだけです。
某高級オイル(10cc位で1500円位するもの)などは興味があったので研究室で成分分析や回転性能比較を行なったところ成分的には556などとほとんど変わらず回転性能に至っては誤差程度でした。私はメーカー純正品を使用しています。。(グリスは自分で調合した物を使用しており前述の回転性能比較などで誤差以上の向上が見られています)金属表面を改質などと謳っているものもあリますが、はっきり言って研究者から見たら笑ってしまいます。リール程度の回転などで表面にコーティングなどされるはずがありません。
完全分解、洗浄、グリスアップで誰もが体感できるほど変わります。飛距離テストなどは行なっていませんが回転性能テストなどで回転性能が上がっていれば飛距離も確実に伸びることはご理解いただけると思います。後は各社のブレーキ構造や個人のブレーキ設定などによって変わってくると思うので、例えばアンタレスよりZの方が飛んだという人がブレーキの設定を変えたらアンタレスの方が飛ぶなどということは十分あり得る事だと思います。
私は各社のリールを試しましたが、ブレーキ設定が容易な点と軽さからダイワを主に使っていますが、シマノの巻き心地や剛性感も嫌いではありませんので使い分けています。
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