木戸クラッチさん |
サイドワインダー HGC-65HF The SPECKLE RACER |
15年以上 | 2011/05/10 |
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オカッパリでの5〜14gのテキサス・ラバージグ・1/4〜1/2ozのスピナベ。 |
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頑丈なところ。 使ってて、確かに折れそうにありませんね。 かなり強引な使い方をしても、ガイドがダブルフットってのもありますが、まるで壊れないところは良いです。 |
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ガイドのバランス・ベリー部分の作り等、実は主要な部分が全て気に入りませんでしたね・・・。 |
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丈夫でトルクがあるという評判の元、ジグ・テキサスメインで使用する為購入し、5年前に1シーズン使い倒してみました。
サイドユーザー様には申し訳ないのですが、自分が1シーズン、グリップをテカテカになるまで使い倒した感想は、正直言って全くの期待外れな駄竿でした。
確かに丈夫な点は評価するんですが、そこだけなんです。
まず、巷で言われてる「トルク」ですが、他のサイドはわかりませんが、スペックルに関しては『ただ硬いだけ』で、「トルク」と「硬さ」を履き違えたモデルと言わざるを得ません。
本当の「トルク」を持っている竿ならば、竿を立てたまま、もしくは、竿を一定の位置で構えたままで魚を浮き上がらせたり、カバーから魚を引き離す事をある程度できますが、スペックルの場合、一定の位置から更に腕力とリーリングを駆使しないといけないんです。 という事は、魚を無駄に暴れさせる事になり、元々「トルク」があるように見えて「トルク」が無い竿ですから、魚は更にカバーの奥に潜って行ってしまい、巻かれるかジャンプされてバラす確率が上がります。
そして、決定的にダメな点が「ベリー」です。 簡単に言うと、「ベリー」がまるで仕事してくれません。 「ベリー」に追従性が全くない為、魚の動きについていけず、これまた無駄に魚を暴れさせ、バラす確率は更にアップします。 特に、足元まで魚を寄せた後の「ベリー」の追従性の無さは、もはや「最大にして最悪の欠点」に他なりません。
更に、「ティップ」と「バット」の性能を繋げる橋渡しになるはずの「ベリー」の追従性の無さは、そのままキャスティング性能にもマイナスとなって現れ、アキュラシーは中の下並。 特価のグラスロッドの方がアキュラシーは上です。 \35000以上も出させてこのアキュラシーの無さはあんまりです(泣)。ピッチングしか使うなという事でしょうか?
挙句の果てには、ジグ・テキサスメインの竿なのに持ち重りが酷過ぎ。
更に更に、他メーカーの竿なら「普通のバイト」としてフッキングするが、この竿だと良くて5割は「ショートバイト」になってしまう致命的な弱点まで露呈する始末・・・。 勿論、ショートバイトを拾っていくような作りの竿ではないので、ショートバイトになった時点で、ランディング以前にフッキング率が大幅ダウン(トホホ)
カタログ上では「掛けモード対応バーサタイルモデル」とありますが、上記の理由から結局の所、何一つハマるものがありませんでした。 サスペンドクランク? 使えるわけないでしょう、こんな竿で(苦笑)。
結局、たかが45cm程度のバスを挙げるのに、他メーカーよりもテクニックと苦労を要し、尚且つバラす確率をムダに上げている事に気づき、売却しました(まあ高く売れたので良かったです)。
発売当時の竿の風潮として、「適度に追従するティップと強靭なバット」が声高に叫ばれていましたが、「ベリー」がダメだと途端に駄竿になる典型的な例だと実感しました。
スーパーボーダーなんかは、また違う感じなんでしょうかねぇ? |