名竿ということで使ってみました。非常に軟らかいロッドですが、1/2オンス辺りから非常に投げやすいです。結局バットまで荷重が乗らないとスイング速度が出ないような感じで、軟らかいですが軽いルアーは意外と飛びません。また、ティップがぶれるのでキャスト精度は良いとは言えないと思います。ピッチングもロッドが軟らかいため、荷重が吸収されコントロールが難しいです。私はフェザーウエイトのオールアングルをストレートで使っております。角度を付けた状態は今ひとつコントロールに欠けていました。 アクションの付け易さについてですが、重たいトッププラグについては良いと思いますが、テキサスやDSにはメリハリが付けづらい柔らかさです。ミノーのジャークなども今ひとつです。しかし、意外と繊細なサスペンドミノーなどのトゥイッチは絶妙です。ペンシルベイト等のドッグウォークアクションは非常に出しやすいです。また、アクションを止めてもロッドとラインスラッグの弾性の残り方が絶妙で、独特のアクションの余韻を残します。 感度は良くないですが、食い込みは良いと思います。ソリッドティップのような感じでしょうか。ラインスラッグを少し出した方が感度は上がります。底質の感度はそこそこですが、ウィードを切るほどのパワーは全くありませんのでややこしいストラクチャーには不向きと思いました。 フッキングはテキサスなどはバットまで荷重を載せて合わせる事をしないとバラシが続発します。 かかってからの釣り味は、これはなかなか素晴らしい物で満月にロッドがしなり、スエルズバットの強さでこらえてくれます。ロッド自体の弾性が特殊で、ドラグ機能を持ったような粘りを見せます。ソリッドグラスのような安心感はありませんが、素晴らしい物です。 このロッドはトップ用だよ!言う方も居るかと思いますが、リグは色々試した方が宜しいかと思います。元来、昔のロッドには使用用途は無かったはずです。私は色々試してみます。 また、現代のカーボンロッドとは基本的にアクションが異なり、カーボンロッドの軟らかい竿とは全く異なった扱いが必要です。一日釣る中で、カーボンロッドと混在して使うとかなりリズムが狂います。また、このロッドの良さを引き出すことが出来ないと思います。カーボンロッドと較べると異常に重い?と思われることもその一つですが、バスロッドごとき、重くても限界があるので慣れの問題です。トップで使用すると特に感じますが、すれたフィールドで11月でもトップで叩き出すポテンシャルを持ったロッドです。 |