はぜさん |
M-ito 103 |
- | 2005/09/12 |
- | ★★★★ |
|
デストロイヤー・トマホークF4-70TXにセットして使用。ラインはスーパーGT-R20LB。 最低5g程度のルアーから1オンスくらいまで使用。4.4gのベビーグリフォンが13m程度キャスト可能(ブレーキ設定はMAX一つ手前)。 幅広く何にでも使えるという印象。ローギアなので巻き物に特に向く。 |
|
シンプルな外観。全体的な曲線が柔らかである。全体的にスパルタンな印象のあるコンクエストとは対照的に、柔和で女性的な印象を受けるデザインである。シルエットもコンパクトにまとめられており、パーミング性も大変高い。 釣り具の常識を覆す様なカラーリングは鮮烈である。メインカラーであるパールピンクとシャンパンゴールドには奥行きのある透明感があり、それをドラグノブのオレンジ、ハンドルノブのウッドブラックが程よく引き締めている。リール形状にマッチしたどこと無くクラシカルな雰囲気すら漂わせる配色であり、リール単体で見れば調和も取れた非常に美しいカラーリングだと思う。 素晴らしい遠投性能。現行品最強レベルであると言える。こまめなブレーキ調節を必要とする感はあるが、軽量ルアーでも相当な飛距離を出すことが出来る。 マグフォースVは紛れも無く現行最高峰のブレーキシステムである。バックラッシュのし難さ、飛距離性能はもちろんのこと、突風への高い対応性、糸ふけの出難さ、低弾道キャストのやり易さ、飛距離のばらつきの無さなど、特に使い勝手の良さが秀逸である。釣りをしていてリールの存在を忘れてしまいそうになるほど、あらゆる意味でのトラブルが少ない。釣り場にはキャストコンテストやリールの限界性能試験をしに来ている訳ではないのだから、釣りに集中出来るという意味でこの使い易さは他に代え難いものがある。 剛性感は、同社のピクシーの頼りなさとは雲泥の差である。これは、実際は剛性の差と言うよりは素材の違いによる組み上がり精度の差だと思う。この差は長期間使用時の耐久性の差となって明確に現れる筈である。 マグフォースVの外部調節ダイヤルが標準装備である。しかしこれは本来、当然標準装備されて然るべき装備だとは思う。付いているのといないのとでは使い勝手が全然違うのは言うまでもない。 金属ボディの割には非常に軽い。トマホークは重いので助かる。 ハンドルノブはノーマルの圧縮コルクよりもこちらのウッド素材の方がハードタッチで好き。 |
|
巻き心地はダイワ的な精密感の無い物で、良くはない。スムーズではあるのだが、リーリーング抵抗の変化をリニアに伝えてはくれない。 巻き上げ力にやや不足を感じる。個人的感触としてはコンクエストと比較して20%くらい力が余計にいる感じ。このため引き抵抗の強いルアーのリトリーブ時、余計な力が入るため竿先がぶれ易い。 価格からすれば信じ難いことに、ドラグとキャスコンのクリック音が無い。 CV-Zは既に一世代前のリールである(旧TD-Xと同世代)。これを、フルモデルチェンジするのではなく、簡単な手直しを加えては限定モデルとして再発売するというダイワ社の手法には疑問を感じる。 鮮やか過ぎるカラーはコーディネイトするロッドを選ぶ。ちなみにトマホークにはあまり似合わない(苦笑)。 |
|
中古購入して半年使用したTD-X105HVが、巻き渋りの発生、ハンドルのがたつき、塗装の剥げ落ちなどで使用感が著しく低下、我慢できなくなったのでトマホークに合わせる新たなリールを探していた所、たまたま近所の店に1年以上売れ残っていたこのモデルを発見(あれ?これって完全受注生産のはずでは?)。交渉の結果、割引してもらってこれを新品購入することにしたのでした。 トマホークにはマグフォースVが合うという感触を持っていたこと、ブレーキダイヤルがノーマル状態で外部調節式であること、メガバスの竿にはやっぱメガバスの(正確には違うけど)リールなんじゃん(笑)?と思ったことが購入の決め手になりました。 ただ、購入した後に凛牙が出てしまってちょっと凹みました。トマホークに合わせるなら圧倒的にあっちの方が似合うと思うので(笑)。 ともあれ、性能的にはほとんど不満がないので、永く愛用する予定です。 |