「バスという一つの生きものをフィーチャーした映像作品」としての希少性と、その映像のクオリティは確かに素晴らしい。が、解説されているバスの生態は言い古された感が強く、目玉となっている「バスはルアーを喰っても釣り人が気づかないうちに吐いている」というのも、当時のアメリカと今の日本のタックルの違いを考えた場合真正直には受け取れず、仮に現在もそうであったとしても技術的にフィードバックしようがない。今の高感度なタックルでなお感じる「違和感」に一々アワセていてはいくらルアーがあっても足りない。「バスのアタリにはごく小さいものもあり、常に集中していなくてはならない」というごく当たり前の教訓にしか発展しようがない。 作品そのもののクオリティからすれば高い点をつけても良いが、自分はあくまでDVD等は「それを自分の釣りにどれだけ生かし、釣果に結び付けられるか」のみを判断基準とする。従って、頑張っても★三つまでしか付けられない。 |