小町さんさん |
UC4600C/4601C |
5年以上 | 2006/12/31 |
■■■■■ | ★★★★ |
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4601Cを使用。用途を問わずあらゆる状況、魚種で使用。 |
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飛距離 10グラム以上ならそれなりに飛ぶが、それ以下だとまったく飛ばない。レベルワインダーがスプールの動きと常に連動して動く仕組みであるため仕方ないといえば仕方ない。 ただし、スプール径が大きいため最大飛距離ならTD-Sには優り、23グラムのバイブレーションが45メートル飛んだ(糸はナイロン12ポンド、ロッドはダイコーのアグレシオン662M、ベアリングのシールドははずしオイルはCRC556を使用)。大型のペンシルベイトやバイブレーションには向いていると思う。 剛性 まったく壊れる気がしない。自転車で走行中にアスファルトに落としてしまったことがあるのだがまったく異常なしだった。ただし、クラッチはプラスチックで厚さも薄いため壊れやすいと思う。 メンテナンスのしやすさ レベルワインダーがスプールの動きと連動するという仕組みからか造りがシンプルでメンテナンスが非常に楽。頻繁にメンテナンスしようという気になるためリールの調子もよくなるし、愛着もわく。 ブレーキシステム 黒いブロックを一つだけ使用。基本的にメカニカルの調整だけで十分。ただ、遠心ブレーキ部分に水やオイルが入るとバックラッシュの嵐となる。 |
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重量 280グラム以上もあるのでかなり感度はまったく期待できない。アグレシオン662Mは割と持ち重りするロッドなのだがそれでもカバーできない。底物には使うことができない。 パーミング性 身長が180センチあり、人から手が大きいといわれる私でもパーミングしにくいなって思ってしまう。これはロッドとの相性もあるようでアブガルシア性のロッド(ハンティングシャフトやホーネットなど、古い話ですいません)だと手に吸い付くようなパーミング性になるが、ダイコーのロッドのグリップ(富士重工製)だとトリガーに当たる指が痛くなってしまう。 ピッチング性能 レベルワインダーがキャスト時にも動くため、回転性能が悪くピッチングには本当に向かない。自分がキャストがど下手なためか、着水音を小さくしようとするとピッチングの飛距離が6メートルほどになってしまう。 デザイン シルバーをベースにしてゴールドでアクセントをつけるというゴージャスな外観(笑い)。正直、こんなかっこ悪いアブがあるのかとびっくりしてしまう。同じ4600シリーズでも渋いガンナー、近未来的な(?)DDL-IMAEなどと比べてしまうと・・・カタログからすぐに消えてしまったのもうなずける。 |
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1999年、中学生のころ購入した思い出の品。 このころはまだバスブームといわれるころでタックルもなかなか値引きされず、中古市場もまだ存在しなかったために中学生の小遣いではなかなかタックルなんて買えなかった。 当時どうしても左ハンドルがほしいと思っていた私はスコーピオン1501を買うために必死でお金をためていた。そんなある日、私は釣具店で驚愕した。なんと、3万以上するのが当たり前のアブの、しかも左ハンドルが一台限定で新品1万3000円で売っていたのだ。見た目は派手すぎるし、少し重いかなって思ったけど、その日のうちに買ってしまった。「あの伝統のアブをついに手に入れた!!!」というなんともいえない感動を覚えたことは今でも覚えている。
使い始めは気にならなかったもののやはりその重さが気になり始めたある日私は驚愕することになる。なんと、ダイワからプロキャスターXという1万円台前半で買える左ハンドルが発売されたのだ。当時先進的だった左右非対称モデルのグリッピングコンセプト、そして大々的に宣伝された第三のブレーキシステム「マグフォースV」を搭載された夢の(?)エントリーモデルだった。 「あと少しまってこっちを買えばよかった・・・」と後悔したのは言うまでもない。
長々と妙なことを書いてしまったが、これ以外にも設計図を見ながら友達と一緒にいかにアブの性能をたかめることができるのか、毎日話し合ったことなど色々な思い入れがあるリール。こういう形を超えた何が生まれるのがアブなのかなってインプレを書きながらしみじみ思ってしまう。 もしあのときスコーピオンやプロキャスターを買っていたらこんなに思い出もできなかったであろう。 性能は100パーセント、現代の最新鋭機種には及ばないけどアブはやっぱりいいリールだと思う。 |