復活?さん |
メタニウムMg/Mg7 07 |
30年以上 | 2007/07/28 |
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■ダイワのジリオンと相当迷いましたが、こちらを選びました。 比較的軽いルアーを使う私にとって、マグネットブレーキタイプの方が使いやすいはずだということは、過去の経験からも、わかっていたのですが、その全くの新しさ、且つ推察ですが、そのポテンシャルの高さに魅了され、こちらを選びました。 ※ジリオンが、このリールに対して劣っているという意味ではありません。 ■また、今回のリール購入の目的のひとつに、愛用するクランスベイトの躍動を、この手でより正確につかみ取りたいといったものがあり、特に、売り物にしているその軽さや巻き心地の良さは、この点からも、どうしても、見過ごせない点でもありました。 ■(2007.7.28更新) このリールを購入してまもなく、カルコン50も買ってしまいました。何故かというと、このメタマグを使っていて、果たしてこれがシマノリールの基準からして、どの程度のレベルなのか、どうしても気になったからです。かなりケチ臭い私としては、かなり思い切った決断でした。 |
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■まず、その軽さについてです。今まで、ダイワのTD-Xが最軽量リールであった私にとって、確かに、この軽さは異様でした。これだけ軽いと、ロッドとのバランスも大事になってくると思います。また、慣れるとこの軽さは当たり前になり、他のリールが使いにくく感じ始めることになると、厄介な気もします。 ■剛性についてですが、全体的なカッチリとした造りで、問題無しと思います。ただひとつ気になっていた、エスケープハッチの出来についてですが、締めこんだ状態で、パーミングしている時のガタ等は、今のところ殆ど気になりません。しかし、そのカバーの回転部直近で、締め付けるといった構造上、多少のガタは仕方ないのかも知れません。 ■ドラグの強さも特筆ものです。今までかなりたくさんのリールを使いこなしてきましたが、このリールのそれは、かなり粘り強いものがあり、カタログ値も、はったりでないことが分かります。特に、軽く締めたつもりが、想像以上に堅くなる感触は、まさに未体験ゾーンといった感じです。しかし、ドラグを強くした時に、もう少しドラグハンドルに負荷がかかるようにした方が、使いやすかったのではないかと思います。こういったところは、アブリールの方が、優れていると思いました。 □(2007.5.13更新) このリール、使いはじめて、ハンドリングがかなり軽いことが分かってきました。本当、気持ちよく回せるのです。これは、他社製リールには無い感覚でした。 ■(2007.7.28更新) このリール、飛距離がかなりすごいことに気がつきました。約8g程度のフラットサイド型クランクベイトを専ら使ってますが、例えばダイワのTDシリーズと比較しても、格段の違いを感じます。カルコン50よりも、飛んでいるのは実感出来ます。一度、芝生の上で、厳密にテストをしたいとも思いますが、前述のTDと比較しても、およそ2〜3メートルは、飛んでいる感覚です。 思い出せば、昔、スコ1000を買った時、かなり丁寧な取り扱い説明書に、うろ覚えながら、適合するルアーは、17g?以上のハードルアーと、謳っていたはずです。今ではちょっと古くはなりましたが、あの軽量ルアーに最も適合していると、メーカーが自負していたあのリールでさえ、10gオーバーのハードルアーを推奨しているほどなのです。しかるに、このメタは、8g程度のルアーでさえ、ライバル他機種を凌駕していると思われるのです。ブレーキブロックは、大二個で、且つメカニカルは、緩々の状態でですよ。これってちょっと凄いと思うのですが。 そして、キャスト中のスプールの回転音も、カルコンとは比較にならない程、静かです。余談ですが。 |
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■使い勝手についてですが、やはり遠心力ブレーキタイプということもあってか、きめ細かな調整は、困難です。ブレーキブロックの一つ一つの差が、やや大雑把です。この点は、分かってはいましたが、ダイワリールのマグネット式に軍配が上がると思います。 この点については、まだ友人のカルコン50の方が、寛容性があると思います。 昔、メタニウムXT、カルカッタ、スコ1000と使い込み、どうしてもその遠心力ブレーキになじめず、すべて手放し、ダイワ社製TDに換えた、あの時の悪夢が、甦りそうで怖いです。(笑) □(2007.5.13更新) わざと逆風下で、徹底的に使い込みました。特にダイワTD-Xと相当比較したのですが、意外とこの遠心力ブレーキは、かなり寛容性があり、8g程度のクランクペイトでしたら、相当逆風が吹いても、ブロック四つで十分距離がかせげることが、分かりました。ダイワのマグネット式と比較しても、特に使いにくいといったことは、感じません。むしろ、飛距離では、マグネット式よりも、明らかに出ているようです。今までシマノリールを敬遠してきた私にとっては、かなりショックなことでした。 ■そして、巻き心地。実は、メーカーの、商品開発担当の方に、直接聞いておりました。当時、カルコンにも食指が動いていた私は、特にカルコン50との比較をしてもらったのですが、その答えは意外にも、右記の通りでした。50より良い。その理由は、(1)ドライブギアは、メタマグの方が大きい。 (2)ベアリングの品質は、ARBかそうでないかの違いだけであり、同等のものが使われている。 しかし実際のところ、友人のそのカルコンとの比較ですが、感覚的な面もありますが、巻き心地についいて、特にこちらの方が、優れているとは思われませんでした。何か、巻き取りノイズは結構あるような気がするのですが。この点については、もう少し使い込んで様子を見たいと思いますが、ちょっとがっかりでした。 □(2007.5.13更新) ギアにあたりが出てきたためか、巻き心地も、相当よくなってきたようです。特にラインとラインガイドの摩擦、ラインがスプールに巻かれながら、ズレた時のノイズ等に注意すると、このリール本体からのノイズは、かなり低いことが分かってきました。 ■軽量化のためか、ハンドルノブも、結構安っぽい感じがします。 ■写真で見たときから気になっいた、スプール周辺の、ボディの贅肉。特にシマノリールは、ブレーキが遠心式のためか、意外とスプールを取り囲むボディ近辺が、盛り上がっている感じなのです。実際、パーミングしずらいことに、変わりはありません。その点、ダイワリールは、ものの見事に、その辺の箇所は、そぎ落とした感じになっており、事実つかみやすいのです。 ■(2007.7.28更新) サイドプレートのガタについては、有名になってしまいましたが、サービスに出さないと治らなかったのは、残念でした。 |
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■まだまだ、十分使いこなせていないと思います。せっかく買った、久々の新品リールなので、もっと使い込み、このリールのポテンシャルを十二分に引き出せるよう、努力したいと思います。 ■目的のひとつにしていた、愛用のクランクベイトの鼓動は、結構リアルに手に伝わる感じがしないでもないです。ノイズの問題が解決していないので、まだるっこい言い方にはなりましたが。しかし、旧TD時代のダイワリールや、同社のスコ1000よりは、多少良いことは実感出来ます。 ■また、サイドから見たデザインも、ロープロファイルタイプとしては、秀抜と思います。 ■余談ですが、カルコンを上回る巻き心地と剛性感を期待している方に対しては、個体差の問題かも知れませんが、私見ながら、カルコンの方が上のような気がすると、言わせて頂きます。特に道具としての、持つ充実感等を含め、あちらの方が満足度が高いと思います。 ■余談ですが、私が『7』仕様を選ばなかった理由は、巻き心地等を考慮してのことです。ピニオンギアの大きさ(歯数)が、巻き心地や耐久性に、かなり影響することは、知ってましたが、実際前述のメーカーの当担当者の方も、同じようなことを、言われてました。 □2007.5.4更新 《ここが肝心》 最後に、このリール、使い込んできて、思ったことは、実売価格三万円アンダーの価格帯で、カルコンを上回る巻き心地等を出すのは、無理ではないかということです。他にも、アンタレス等、より高価なリール群が目白押しの中、メーカーにしても、このメタマグに特に力を入れることは無いと思うのです。そのようなことをしたら、他のリールが売れなくなるだけです。要は、価格相応といったことではないが言うこと。そう考えると、このリール、よく頑張っているなと感心します。 □(2007.5.13更新) サイドプレートのガタさえ気にならなければ、このリール、今まで使ってきたルール群の中でも、ほぼ最高のパフォーマンスを発揮してくれていると、思いました。耐久性については、まだ真価は分かりかねますが、今後が楽しみです。初めて好きになったシマノリールとなりました。今後も、愛用しているリトルPTクラシックと共に、活躍してくれると期待してます。 ■(2007.7.28更新) 余談ですが、ライン付きのスプールの重量は、カルコン50よりも、軽いです。これも、驚異的なことと思いました。確かにSVS周りの肉抜き加工は、極端な程とは思ってましたが、ここまでとは意外でした。ひょっとすると、あの圧倒的な飛距離の大きな要因になっているのかなとも、思います。 そして、カルコン50との比較の中で、巻き心地について、私なりの意見を言わせて戴きます。両者共に、ノイズは結構あると思います。特にカルコンは、店先にある別の固体等もかなり触らせてもらいましたが、同様でした。優越はつけ難いと思うのです。強いて言えば、ノイズ自体の大きさは、メタの方が、少々大きいような。しかし、ノイズの種類自体が違うと思います。メタは、比較的大きなノイズ(ガリッというような)が断続的に、カルコンは、小さなノイズ(小さな砂を噛んだような)が連続的に出ているような感じです。まあ、人によっては、メタの方がマシと思われるかも知れません。要は、僅差だと思うのです。ご参考までに。 |