はぜさん |
デストロイヤ F3st-63X |
5年以上 | 2008/08/02 |
■■■□□ | ★★★★★ |
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バリウスM300+ナイロン10LBをセット。 4インチイモグラブノーシンカーから10gシャロークランクくらいまでに使用。気楽な釣りでロッド本数を絞って遊びたい時に重宝する。 特にライトテキサスやシャロークランクなど、食い込みの良さとフッキング性能の両方を必要とする釣りに向く。 意外なことにトップは、ルアーが操作し難く、フッキングもタイミングが合わせ辛い事もあって向かないという印象を持った。 |
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独特の形のフォアグリップと銀のリングが控えめに個性を主張する。黒いブランクと銀色のティップの対称も鮮やかだ。バランスが良く派手過ぎず、それでいて存在感がある好デザイン。ちなみにフェイズ2になってフォアグリップの形状が変ってしまったのはそもそも機能的な意味は無かったにせよ、個人的には残念である。 スティンガーティップは面白い機構である。かなりしっかりしたベリー、バットに非常にしなやかなティップを組み合わせる事によって、乗りの良さとしっかりしたフッキング力を両立させているようだ。実際ライトリグ使用時の使い易さは相当なもので、ラインを張った状態からティップで当たりを取り、ショートストロークで確実にフックアップする事が出来る。ショートバイトを「掛けて」獲れるロッドだと言えるだろう。 シャロークランクやスモールスピナーベイトとの相性は最高である。グラス的な乗りの良さであるが、乗せてからのフッキングパワーの面でグラスよりも優れている。当然グラスロッドよりも感度は勝るし軽い。なお、トラウト管理釣り場でスプーンへの微妙なバイトをも拾えてしまった事も特筆すべきであろう。 耐久性についても、荒く扱いつつも4年ほど使い倒しても壊れない。特にクリップ〜バット部の剛性感は素晴らしいと思う。最大で50cmまで掛けているが、やり取りに不安を感じることも無かった。印象よりも遥かに強靭なロッドだと考えて良い。 芸域の広さからオカッパリで色々やるにはかなり便利なロッドであると言える。機能的な欠点はほとんど無く、完成度は非常に高い。 |
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キャスト時のコントロール性能は良くない。ティップの撓り戻りがベリーのそれよりもワンテンポ遅れるため、意識して「待って」やらないとうまくルアーが飛んでいかない(特にやや重目のものを投げた時に顕著)。ただしこれは、おかげで軽いものが遠投出来るという利点にもなっている。 ガイドコーティングの剥離は正直言ってがっかりである。機能を優先すれば仕方が無いのかもしれないが、見栄えがあまりによろしくない。 曲がった時にラインがブランクに触れる。ライトラインを使用していると気になる。 |
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気楽に、近所の池に竿担いで出かける時にはベストな竿。近所には子バッチが多いから、ごつい竿じゃぁオーバースペックなのだ。中〜小のプラグメインで、1〜2時間遊ぶ。最近そういう釣りが多い。 先日も、平均サイズ25cmという池にこの竿担いで行った。死ぬほど藪漕いで釣りをする関係上、ロッドはなるべく絞りたい。そういう時、なんでも投げられるこいつってすごく便利。 25cmくらいのをぼこぼこ釣った後、いきなり35cmくらいのが掛かった。激ファイトだった(笑)。足場が高いのでぶち抜いたが、別になんとも無かった。実際、かつて40UPを2mほどぶっこ抜いたのだが、無問題。意外に丈夫な奴なのである。 結局それが最大魚だったが、楽しく遊ばせてもらった。こういう気合が入らない釣りをする方にはこの竿がお勧め。 |