ジャイガンダーさん |
ファンタジスタ スチュディオス FSNS-67SULS MGS V3 limited |
20年以上 | 2017/04/30 |
■□□□□ | ★★★★★ |
|
ミドスト、軽量ジグ単など |
|
操作感度が高い(軽いリグを扱ってもルアーの挙動を把握しやすい) |
|
フォアグリップが弱いかも? リールフットへの締め込みが甘く感じ、気持ち強めに締めこんだら、内部のスクリューと外装コルクの接着が剥離してしまいました。 購入直後のトラブルで凹みました。 ハズレ個体だったということでしょうか? |
|
メバル釣りもやるので、軽量リグを扱える竿は複数持っていますが、この竿が一番のお気に入りです。 この長さでソリッドティップのため、190g付近のリールを合わせても僅かに先重りします。 ただ、6ft後半のロッドとしては、現在上市されてる製品では相当軽い方です。 モーリスのグラファイトワークスや自作もの辺りの極端に軽いロッドに較べれば見劣りしますが、自分は快適に使っています。
感度についてはロッド以外の条件も関係するので評価は難しいです。 そもそも金属的な張りには欠ける竿です。 そういう要素を備えた竿に較べれば、反響感度は若干劣る気がします。 もっとも、ベリーの張りが通常の軽量リグ用バスロッドとしてはかなり弱いことが、この竿のキャラクターの構成要素として重要で、また使用目的に寄与しているのだから仕方ないことです。 反面、操作感度はかなり優れていると感じます。 軽いリグでも穂先がよく仕事をしてくれます。 自分が鈍感なだけなのかもしれませんが、この竿で宙層系の釣りをすると、魚が勝手に掛かっている現象をしばしば経験します。 決してダルな竿ではないのですが、それだけ乗せ調子の要素を備えた竿ということです。
また、グリップ形状が秀逸なのも、この竿がお気に入りの理由の一つです。 SKSSなどのリールシートが分かれているタイプのグリップは、握りの位置に制約がでるため、自分の場合、力んで握りがちになり、繊細なバイトが取りにくいと感じます。 この竿の場合、グリップに適度なボリュームがあるため、どんな握り方でも柔らかく握ることができ、バイトを取りやすく感じます。 安定して握ることができるため、長時間使っていても疲れにくいですし、細かいアクションも楽につけることができます。 単純な軽量化だけを考えればこの形状は分が悪いのでしょうけど、実釣性能ではメリットがデメリットを上回っているように感じます。
パワーは商品説明どおり弱いです。 比較的簡単にバット付近まで入る調子で、ベントカーブなんかはネイティヴトラウト用のロッドにも通じるものがあります。 なので、テトラ際で20cm中盤のメバルを掛けたり、カバー回りで40cmクラスのバスを掛けるとかなりヒヤヒヤさせられます。 ボーターなら問題ないでしょうが、自分は基本おかっぱりなので…。 ただ、カバーに巻かれる心配のない場所であれば、竿自体の長さがあるのでファイトはしやすいです。 竿全体が仕事をするので、急な突っ込みに対してもストロークが稼げるぶん、ドラグ設定が少々雑でもごまかしが効きます。 ドラグとロッドの総合力で魚と対峙できるので、細糸を使っていても安心感がありますし、バレも少ないような気がします。
こういうキャラクターの竿なので、小森プロが言われる「軽量リグを小さい障害物にスタックさせて誘う釣り」などは、確かにやり易そうです。 自分は操作感度の良さを生かし、ミドストや軽量ジグ単に使っています。 某社のミドストスペシャルは使ったことがないので分かりませんが、この竿もミドストは非常にやり易いです。
新型ファンタジスタシリーズは製法面でかなりの進化があったと聞きます。 この竿の調子を新しい製法で再現した二代目が販売されないかなと密かに期待しています。 |