はぜさん |
DEEP-X200(T) |
- | 2004/11/17 |
- | ★★★★★ |
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リザーバーなど大場所で使用。F4-70TX+TD-X105HV+SEA・BLUT20LBのタックルで最大飛距離30mと考えている。 やや根掛かりが多いので、スタンプや倒木周りではあまり使わず、リップラップ、護岸、テトラ、砂地、泥底などで使う。水質はクリア〜ステイン辺りまでが良く、マッディでは実績が無い。 深度1m〜3mのエリアでボトムノックさせて使用。スローにリトリーブし、ストラクチャーに接してもリトリーブを停めない事が肝となる。ボトムに変化がある時はただ巻きでOKだが、砂地や泥などの場合リトリーブスピードに変化を付けたり、トゥイッチを加えたりしたほうが良い様である。 季節的には春が良い。夏場のシェードのブレイク下などを探る事もあるが、それにはやや潜行深度が足りない。 フェイバリットカラーはMGスターダストシャッドOBで、04年度45UPを2本獲得。 |
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シンプルなボディシェイプに力強い彫刻。近年のメガバスプラグは繊細な表現が売りだが、それとは対照的に非常に大胆な表現である。目の表現の力強さはメガバスプラグの中でも屈指。カラーラインナップは絶版物を含めると恐ろしく豊富で、釣行時にチョイスするのが楽しい。 多目的重心移動システムは、高い遠投性と急潜行性を両立させている。特に急潜行性は市販の4mダイバーの中でも特に優れており、プロダクティブゾーンの広さは最高レベルである。その割にボトムに当たる姿勢がクランクベイトにしては倒立状態にならないのも多目的重心移動システムの効果であり、この特徴のためにかなり浅い深度でも使えるようになっている。 アクションはタイトウィグリングであり、ややロールを伴う。リップ付け根を中心として支点の明確な、バイブレーション的な細かく強い振幅を見せる。 スリムなシルエット、タイトなアクション、控えめな浮力といった機能的特徴は、プレッシャーが掛かってルアーに対して懐疑的になっているバスに対してスローに、控えめにアピールするための物である。これは、アメリカンクランクとは明らかに異なるコンセプトだと言える。どちらかと言えばダイビングミノーやサスペンドシャッドのコンセプトに近く、そこにいるバスに確実に口を使わせるためのプラグである。 ストラクチャーにヒットした際に、跳ね上がる(アメクラに多いかわし方)のではなく、ストラクチャーにボディ側背面を擦り付けるようにローリングして、いわゆるフラッタリングアクションを発生する。この際のフラッシングアピールが、チョイスしてきたバスに口を使わせる切っ掛けになっている。ちなみにこのアクションはトゥイッチでも誘発する事が出来る。 引き抵抗はディープクランクにしては軽い。これにはMクラスのロッドで十分扱えるという他に、ラインテンションを張り過ぎないためにショートバイトを拾い易いという利点がある。 フックが絶妙の大きさで、フッキング率は大変に高い。また、リップ、ボディ共に丈夫で大胆なキャストが可能。 使える深度の幅広さとリトリーブスピードへの対応幅の広さにより様々な状況に対応出来る。これほどバーサタイルな使用が可能なクランクベイトは現在でも他に例が無く、プラグの数を絞りたいオカッパリ&フローターバサーにとって強い味方になってくれる。 |
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リップ幅が細いためにスタックすることはそれなりに多い。 特徴あるフラッタリングは根掛かりし易さとの諸刃の剣である。ボトムに当たる角度が鈍角であることも相俟って、フロントフックが障害物を拾ってしまい易い傾向がある。これは使用上、ストラクチャーに当たってもリトリーブを停めないからでもある。浮力も低いので、濃いカバーでは使わない方が無難。 アピール力は強くない。このため、状況によってはアピール不足を感じる事がある。 カツアゲフックはやや弱い。掛かりが浅かった場合、40cm弱のバスに簡単に伸ばされてしまう。 潜行深度があとプラス1m欲しい。リザーバー(特にオカッパリ)でクランキングする際にやや不足を感じる。 |
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04年度データから読み解くDEEP-X200T ・ 所有個数…35(同一カラー含む)、ロスト数…1 ・ 04年度獲得匹数…16匹(最大魚47cm) 釣果ランク6位タイ ・ 釣果内訳…35cm未満(8匹)、40cm未満(3匹)、45cm未満(2匹)、50cm未満(3匹) ・ 状況…リザーバー(13匹)、野池(3匹) ・ 月別釣果 3月…1匹、6月…6匹(最大魚獲得)、7月…3匹、8月…2匹、9月…2匹 、11月・・・2匹 ・ カラー別釣果・・・MGスターダストシャッドOB(6匹)、HT-ITOワカサギ(6匹)、GGオイカワ(♂)(4匹)。 ・ こうしてみると初夏の釣果が高い事が分かる。ただし、釣果はほとんど山間のリザーバーでのものであるので、状況はミッド〜アフタースポーンの状況であったことを付け加えておく。また、03年度は秋に良く釣れた。 ・ カラー別で見るとリアルカラーが圧倒的に強いが、これは僕がリアルカラーを好む事も関係している。しかし、かなり投げたマットタイガーが釣れなかった事も事実である。フラッタリングした時のフラッシングを重視すればスターダストシャッドのような黒背銀腹系のカラーが有効であることは確かであろう。 ・ 45UP3匹というのは、釣れた匹数との比率でいけば相当な割合であると言える。 ・ なんで所有個数がこんなに多いのかというと、このモデルだけはカラーコレクションしているからである。そのため、ロストしそうになると文字どおり命がけで(笑)回収する。
04年度メモリアルフィッシュ 6月某日夕方、僕は某県某ダムにゴムボで浮いていました。結構タフでその日の釣果はそこまで僅か二匹。ゴムボを漕ぎ、低水温期の定番、護岸帯に最後の望みを託しました。 X200(T)スターダストシャッドをキャストし、2〜3mボトムを探っていくも反応がありません。僕は集中力を乱し、キャストが逸れ、ルアーは護岸際に落ちました。そこの水深は1mくらい。リーリングを開始するとすぐにボトムを叩きました。その刹那、借り物のフェンウィック・スティールホークが押え込まれたのです。一瞬何が起きたか分からなかったのですが、次の瞬間バスが水面を割り、魚体が光りました。で、でかい。しかしあまり抵抗される事も無くボート際に寄せてみると、見た事も無いような(その時の自己記録は前週にゲットした45cm)ビッグフィッシュ。 ところがこいつは視線が交錯した瞬間いきなり突っ走り出しました。スコーピオン1500のドラグが音を立て、ロッドがバットからぶち曲がりました。ラインは借り物のため10ポンド。咄嗟にクラッチを切り、初めて親指ドラグを経験。ゴムボートは回転し、引き回され、無我夢中で何とかキャッチしたバスは当時自己最高の47cm。キャッチした瞬間は手が震えました。 来年はこのプラグで50UPと勝負がしたいものです。 |