深山烏さん |
エボルジオン F1 1/2-63XGti |
- | 2003/11/08 |
- | ★★★★★ |
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1/2ozぐらいまでのトップウォータープラグ全般(GIANT、MAX etc...)と3/8ozぐらいまでのライトハードプラグ全般(X-80、DEEP-X100 etc...)、さらに、ライトテキサス(1/8oz)を主に扱う。たまに、スプリットショットやライトキャロ、極小ジグのスイミングもやる。セットするリールは、ダイワのLiberto Pixy(ライン8lb)。カタログには、トップウォーター専用ロッドのように書かれているが、これだけのスペックのロッドをそれだけで終らせる手はない。ライトバーサタイルとして使用している。 |
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正直なところ、買った時は『後でF2-66XかF2-57Xで十分だった後悔するんだろうな』などと思っていたのだが、その期待は良い意味で裏切られることとなった。まず、感度は極めて良いということはないものの、まずまずの水準である。Pixyとのセッティングも相まって、どれだけ振り回しても疲労感はなく、また、シングルハンドキャストで狙ったところにズバズバ入れることができる。ライトなティップパートがトップウォータープラグやライトプラグの繊細な操作を制御しつつ、チタンファイバーとアラミド繊維で構成された強靭なバットセクションは、ライトロッドとは思えないパワーを発揮する。ギャランティカードに記されている、『剛性を追及したセッティング』というのが、全く嘘偽りではないことが覗える。ライトさと高剛性を両立させている点が素晴らしい。あと、デザインに関しては、少し余分なパーツを省けば良いのだが、と思うところもあるのだが、エヴォシリーズの中では一番まとまっている感じでよい(メタルパーツがリールシート挟んで、ゴールド、レッド、レッド、ゴールドとシンメトリックな構成でよい)。アラミド繊維のクロスパターンはとても美しいし、マイクロチタンファイバーの配列に少しバラツキがあり、手作りっぽいところにも、好感が持てる。 |
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○サイズランキング 1:40cm 2003/8/30 Baby Bumpee Texas 1/8oz:WAKASAGI 四国地方某所 2:39cm 2003/5/3 Bumpee Worm Texas 1/8oz:NUMA-EBI 同上 3:37cm 2003/5/3 Bumpee Worm Texas 1/8oz:NUMA-EBI 同上
○データで見るDESTROYER EVOLUZION F1 1/2-63Xti
総アタック数62(掛け損ねた数4 掛けた数58) バラシた数10 キャッチ数48(目標ノルマは500本。達成率9.6%) フックアップ率:93.548% フックアップ後のキャッチ率:82.758%(バラシ率:17.241%)
:ヒットルアー対照表(数値は左より、釣った数・バラした数・掛け損ねた数) POP-X 1 0 0 X-30 2 0 2 X-80TD 1 0 0 MR-X 2 1 0 POP-MAX 0 2 0
B Bumpee 11 1 1(Texas1/8-3/16oz) Bumpee 14 5 1(Texas1/8-3/16oz) E-ba 6 0 0(Sprit Shot&Carolina 1/8oz) T XLAYER 3 0 0(Sprit Shot) N CRAWLER 3 1 0(Texas1/8oz) DC BEAVER 2 0 0(Texas1/8oz) PRO'S Handajig TV(F3/8)+B Bumpee 1 0 0 HANHAN JIG(2.5g)+Dot Worm 2 0 0
:データ注釈 本来の用途とは外れて(本来はPixyとのセッティングで、トップウォーターとシシィプラグ用に使うつもりだった)、2003シーズンの中盤までは、ライトテキサスばかり打っていたので、データとしてはやや歪である感は否めない。さらに、あたった魚については、はっきりバスだったというもの以外は除外してあるので、それなり積み増す必要があるかもしれない。ともかく、データとしてはまだまだこれからという状況である。
○その他総括 このロッドの諸性能評価を5段階でするとすれば、剛性、扱いやすさが5で、その他、感度やキャスティング性能などは4というところである。特に欠点らしい欠点は見当たらない。やや派手な外観とは裏腹に、その内容は、極めてマイルドで、扱いやすさと高性能の両立を高レベルで達成している。メガバス社のカタログを紐解けば、Gtiシステムについて、専門的で難解な説明がなされているが、要するにこのシステムのミソは、ロッドの表示ロッドパワーより、一枚上のバットパワーを与えるということである。ただ、言うは易し成すは難しで、このような優れたシステムを開発したメガバス社の技術力には、ただただ感嘆とするほかない。扱いやすすぎて、エキスパートレベルのアングラーには物足りないかもしれないが、税込み価額5万円を裏切ることはない高性能であると断言できる。
『鶏が先か卵が先か』に倣って、バス業界には『ロッドが先かリールが先か』という論争があることは有名だが(勝手に作るな)、大半のアングラーは、先にロッドを買って、それに合わせて、リールをコーディネートするのが普通であろう。しかし、私がこのロッドを購入したのは、Pixyというリールを先に買っていたからである。その背後には、F4-64TXとPixyではあまりにバランスが悪いという単純極まりない理由が潜んでいたりするのだが、あまり深くは語らないこととする。2003年の春先に郷里の小さな釣具店で偶然出会い、熱い衝動を抑えきれず、丁度懐にあった親族などからの就職祝いと自分のポケットマネーを使い購入。初任給までジリ貧の日々が続いた。私の人生には要所要所で自分の力ではどうしようもない不可避のトラップが用意されているのだが、このロッドとの出会もそのようなものの一つであったと思う。ともかく、購入金額相応の働きはしてもらわないといけないので、このロッドとは長い付き合いになりそうである。(2003/11/8 ver1.00) |