はぜさん |
ito:POP MAX |
- | 2004/04/18 |
- | ★★★★ |
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ど遠投してバージンポイント狙い。 その性質上広く手早く探るというより、ピンスポットで派手にアピールし続けるプラグだと考えられるので、バスの活性が高い日に大場所で使う。 |
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驚くべきほど凝った造形。張り出したエラ、やぶにらみの目、生々しい唇など繊細で大胆な彫刻は、一つの動物模型として鑑賞に耐えうるほどである。大きくディフォルメされているにもかかわらずまったく生命感を損なっていない。この辺りのバランスは非常に見事で、デザイナーの高い能力を感じずにはいられない。 内部構造は異常に複雑である。ポップXでは単なる穴だったウォーターダクトシステムは腹部のタンクに一度水を溜め込むという驚くべき発展を見せる。 見事なのはこの機構が単なる見かけ倒しに終わらず、このプラグ独特の移動距離の短いドックウォークを生み出す源泉になっている事である。強くジャークすればするほどタンクの中に溜め込む水の量が増え、本来水平浮きのためにスライディングするはずのドックウォークが無理矢理移動距離を押さえられるのである。その結果、つんのめる様にしてテールをスライドさせるという独特な動きになる。これはダーター的な動きであるが、ダーターよりも繊細な動きが可能になっており、その功績は間違いなく腹部のタンクに帰されるだろう。大きな図体にもかかわらずチャキチャキローリングしてまるで仰向けになったりする。これはメガバスの御家芸、慣性バランサーシステムの効果だろう。現行のプラグの中でこれほど内部構造に凝り、それを性能に十分反映させたものは他に例が無い。 重量が比較的軽く、MLクラスの竿で十分扱える上、水平浮きにも関わらず非常に遠投性能が高い。コントロール性能も非常に高く、キャストに神経を使わない。着水音が静かなのもいい。 国内のトップウォータープラグの中でもそのアクションの多彩さは屈指のレベルであり、その種類はとてもここに書ききれるものではない |
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はっきり言うと、このプラグはポッパーではない。 なにしろポップ音がしない。泡が出ない。スプラッシュもほとんど飛ばせない。兄貴分のポップXは曲がりなりにもポッパーだったが、どう贔屓目に見てもこのプラグはポッパーとしては使えない。そのため、このプラグを「ジャイアントポップX」だと思って使うとがっかりする。 浮力が高く、アピール力があるため、このプラグはやはり高活性のバスに効率よくアピールするプラグである。低活性のバスやスプーキーなバスに強いポップXとはやはり違うプラグのようだ。 作りがあまりにも繊細であるために岩盤際に投げ込んだりするのには勇気が要る。もっとも、ミスって岩盤に直撃しても塗装が剥げただけだったので、意外と平気なのかもしれない。 |
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04・4・18一匹釣れたので記念更新。 とある野池。この日は強風が吹いていました。 そのポイントはウィードが濃く、トップ以外は投げられそうもありませんでした。グリフォンゼロを通すも反応無し。ポップXに手が伸びかかりましたが、あまりに波立っていたのでより強いアピールということでMAXをセット。 かなり強くアクション(毎回ドリルロールするくらい)させながらウィードエッジを通すと、いきなりのバイト!しかし痛恨のフッキングミス。 10分ほど場を休め、もう一度ウィードエッジを通すも反応無し。そこで思い切ってほとんどアクションスペースのないウィードのど真ん中にぶち込み、ハードジャークを繰り返しました。するとアクション中に炸裂するようなバイト!今度はしっかりフッキング。36cmのグッドバスでした。 やはり、風が吹いてポップXではアピールが弱いというような状況下で、役に立ちそうだという印象を持ちました。 いい釣りが出来たら更新します。 |