はぜさん |
Bait-X コンセプト |
- | 2003/11/18 |
- | ★★★ |
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ここのインプレを参考にハードボトムで使用。特にコンクリ桝目護岸や敷石エリアで使用して結果が出た。泥・砂底では始めから使用しなかった。ディープXシリーズと比べて比較的早く引いた方が良いようだ(欠点の項参照)。クランクベイトとしては当たり前のことに、ストラクチャーを乗り越えて一瞬ラインテンションが無くなったような時にバイトが多かった。ハイフロートなこともあいまって、ストラクチャーにヒットしたらポーズして浮上させてリアクションバイトを誘うタイプのクランクだと言うことが出来ると思う。デットスローリトリーブにはあらゆる面で向かない。 |
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引き抵抗が少なく、ラインを張り過ぎずに済み、ショートバイトを逃がさない。余談になるが、カツアゲフックの威力は晩秋から冬にかけての激ショートバイト期に大いに発揮される。バスが食い損ねてもスレで掛けてしまうくらい本当にフッキング能力が高い。余りのフッキング能力の高さに根掛かりも多発するのが難だが、晩秋から冬にかけてはどうしてもこれでなければ掛けられない魚がいると思う。 ハイフロートクランク特有のやや大振りなアクションは、ディープXシリーズのタイトなアクションと完全に差別化されている。ディープXシリーズに食ってこなかった場所にこいつを投入したら1発だったということがある。アピールが異なるせいだと思われる。メガバスプラグだけで釣りをするならどうしても必要なプラグであることが理解出来る。 キックバック気味に浮上するので、リップでの根掛かりに強い。 飛距離は驚異的。
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メガバスにしては全体の形状、モールド、仕上げの美しさの点で不満がある。奇妙なエラの形状と腹部の出っ張り、リップの穴は美しくない。デザイン上のバランスがおかしく、生命感という意味ではディープXシリーズに遠く及ばない(他社の製品に比べればマシか?)。機能的にこういう形状にせずにいられなかったのなら、いっそのことサイバーな、生き物とはかけ離れたデザインにすれば中途半端にならないで済んだかも。マットクローカラーを所有しているがリップの変な放射状のラインは「?」である。なぜ普通にはさみを書いてくれなかったのか。 多くの方が書かれている通り、あまりにもゴミを拾って来過ぎる。リップの穴というよりリップの先端が尖っている所為だと思われる。普通クランクベイトはリップにゴミが掛かったら(ロッドに伝わってくる振動の変化で分かる)巻きを止め、浮上させればゴミが外れ、後はそのままリトリーブを続けられるのが普通だが、このプラグはなぜかゴミが外れず、一度ゴミが掛かったらピックアップするしかないのである。どんなにハードボトムでも枯れ葉一つ沈んでいない場所など無いのでこの点は欠点と言っても良いと思う。 このプラグの最大の問題点は根掛かりが多すぎることである。ディープXシリーズにも共通する(という事は、多目的重心移動システムの欠点か?)のだが、ストラクチャーをかわす時に、リップではなくボディをこすり付けるようにしてかわすという特徴がある。ディープXシリーズはその時に腹ではなく背面をこすり付けるようにして華麗にヒラを打つのであるが、このプラグはうたい文句通りヒラを打たない。そのためストラクチャーにあっさりフックが刺さってしまうのである。この現象を最初に見た時(浅いところでスイムテスト中)は信じられなかったが、実際に使用してみて、コンクリ護岸に余りにもフッキングすることが多いのには正直唖然とした。コンクリートだったために長時間シェイクするか、フックを伸ばして回収することが出来たが、これが木や、ロープなどの柔らかくフックの伸ばしにくいストラクチャーだったら何度ロストしたか分からないだろう。これは僕がいけないのだが、カラーがエビだったために「スローにボトムを這わせるようにしてエビをイミテートするプラグなのだろう」と思い込み、そう使った結果何度と無く引っかかり、その度ごとに必死で回収する羽目になった。実はやや早いくらいでリトリーブしたほうがこの現象は起こりにくい。さらにストラクチャーにリップが当たったらポーズして浮上させ、ストラクチャーをかわせば更に根掛からなくなる。しかし「ボトムを舐めまわすように這う」といううたい文句とはかけ離れた使い方となる。しかも「ヒット・アンド・ポーズ」というような使い方の出来るプラグは他社からいくつも出ている。 リップの先端が薄く、尖っておりどんどん削れる。ハードボトムでの使用を推奨しているなら強度的要求を満たしていないプラグは発売してはいけないと思う。 潜行深度が物足りない。ル○ーマガジンに潜行深度3.5Mと出ていたが、とても信じられない。X100より1Mも深く潜れるとは思えない。ほとんど同じエリアまでしか潜らない。そのため、これを本当に投入したいエリア(ややディープで動かない魚を狙いたい)には投入できない。
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とにかくこいつで釣りたくて、今までX200で狙っていたようなエリア(バスが必ずついていると思えるような一級エリア)に投入し続けた結果、秋から初冬にかけての短時間で満足すべき結果が出ました。ただし、釣果とプラグとしての評価は別問題なので、やや厳しいインプレになってしまいました。 メガバスプラグの他のクランクベイトとはまったく方向性の異なるクランクベイトであり「俺はメガバスプラグしか使わん!」という人には無くてはならないプラグだと思います。X100に食ってこなかったエリアで、こいつで釣れたということもあったので。 ただ、根掛かりし過ぎです。もう少し尻上がりの泳ぎ姿にし、リップを幅広にすれば多少解消するとは思いますが、それでは違うプラグになってしまうし・・・。僕は今度引っかかり易いフロントフックをダブルフックにしてみようかと思っています。 正直言って、このプラグと同じような動きをするクランクはボーマーのタイプAを筆頭にいろいろ出ています。僕にはゼニスのZC75SDがあるので、どうしてもこれじゃないといかんという場面は多分あまり無いでしょう(ZC75SDよりサイズが小さいのでそういう方面での使い分けはありかも)。 「メガバスのプラグがどうしても使いたい!」という人(僕とか(笑))以外の方にはお勧めはしません。ただ、よく釣れるのでロストなんか平気だという人は使ってみて下さい。 そういえば、旧ベイトXも根掛かりの多いプラグだったと聞きましたよ。
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