チャキさん |
ファイナルディメンション TS-168M |
5年以上 | 2010/02/24 |
■□□□□ | ★★★★★ |
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・野池のオカッパリや琵琶湖南湖のボート釣りで使用。
・メインで使用するルアーは、3/8〜3/4ozのスピナーベイトや1/4〜1/2ozのラバージグ・テキサスリグ。
ジグ・テキサスは、アシ際などのカバー周りや水中に沈んだ木や岩などのストラクチャーをタイトにトレースしたい時や、ハンプやドロップ、ブレイクなどボトムに変化のある場所で主に使用する。
ジグ・テキサスの重さをロッド全体で感じるように、ズル引きしたり、ボトムから少し浮かせてフワフワと泳がせるような使い方(低いリフト&フォール)や中層スイミングなどに使用する。
また、琵琶湖南湖のウィードエリアでは巻きラバ(ブリトロ、スコーン)にも使用する。
スピナベやジグ・テキサス以外には、1/2〜1ozのプラグ全般にも使用する。
・ラインはナイロン、フロロともに12〜16ポンドを使用し、リールは'07メタニウムMgやメタニウムMgDCと合わせることが多い。 |
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・今まではロードランナーHB630Mで上記の用途をこなしていたが、感度が鈍いことが大きな不満であった。 ジグ・テキサスにおける感度は比べ物にならないほどTS-168Mの方が良く、スピナベなどのハードルアーに関してもTS-168Mの方がより明確にルアーの泳ぎや振動、障害物や魚のバイトを感じ取れる。
また、スピナベなどの引き抵抗のあるルアーを引いてもロッドやラインの芯が出にくいというか、張りつめた感じがなく、ロッドの曲がりにゆとりがある感覚が個人的には好みである。
通常、低弾性ロッドと言えば重くて感度が悪いというイメージが強いが、TS-168Mは超低弾性ブランクでありながら非常に感度が良い。 シマノの技術力の高さを感じられるロッドである。
・6フィート8インチと長めのロッドであるが、近距離のキャスト精度が高く、バランスが良いからか実際の長さより3〜4インチ短いロッドを振っているような感覚になり、取り回しが軽快で投げやすい。 ブランク径も細めで振り切りやすく、ロングロッドだから振り疲れるとか投げにくいということはない。 また、ショートキャストを繰り返しても低弾性ブランクなのでキャストの反動が少なく、疲労感は少ない。
・トルク(負荷が掛かってブランクが曲がった時に発生する引き寄せる力)が高く、しなやかでスムーズに全体が曲がっていくブランクなのでバラシが少なく、しっかりと食い込ませて乗せやすい。
・ソフトルアー・ハードルアー問わずとても幅の広い使い方ができ、特にハードルアーに関してはかなりバーサタイルである。 ただし、プラグにはもう1ランクか2ランク柔らかいロッドの方が使いやすい。1/2oz未満のプラグには使いにくく、このロッドでは1/2oz以上のプラグからが使いやすいと感じる。 |
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・ファインクリスタルカーボンという非常に高価な材料を使っているとのことで、価格が高い。 しかしながら、その分性能はとても良いので大きな不満ではない。
・やはり特殊なロッドというイメージがあるからか、他のモデルと比べてあまり売れないから2010年にカタログ落ちして今後製造予定はないとのこと・・・。 個人的にはTS-168Mは非常に気に入っており、良いロッドだと思っているのでとても残念。 |
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・必要な時に必要な分だけ曲がり、釣り竿の本来の目的のひとつでもあるショックの吸収を体感しやすく、とても釣り竿らしいバスロッドで、個人的にはとても気に入っているロッドですが、使い手を選ぶロッドだとは思います。 このロッドのコンセプトを理解し、自分の考えでモノを選べるレベルの人でないとなかなかこのロッドの良さは分からないと思います。 使い手がバーサタイルであればかなり幅の広い使い方ができるロッドです。
・プラグなどのハードルアー全般に使われている方も多いかもしれませんが、本来はスピナベやジグ・テキサスなどのシングルフックルアーに最適なロッドです。 実際プラグも十分使いやすいロッドなのですが、FDシリーズのTS-160LやTS-1610MLFを使ってしまうと、プラグにはこのロッドではやや硬いと感じてしまいます。 是非ジグ・テキサスにも使って頂きたいですね。 ただ、ジグ・テキサスは多少シチュエーションを選ぶかもしれません。 ジグ・テキサスロッドは硬い方が良いとか、ジグはボトムをゴツゴツ叩くものだと思っている人はTS-168H。 ジグ・テキサスをカバー撃ちで使いたい人は、カバーの濃さや種類などのシチュエーションに合わせてPVシリーズやTS-PFシリーズを。 そしてジグを泳がせるように使うのであれば、このTS-168Mを選ぶというのが基本だと思います。
スピナベロッドとしては誰が使っても満足できるロッドだと思います。
・同じ低弾性系のロッドとして、ロードランナー(特にHBスペシャル)と比べられる人も多いようですが、正直な所TS-168Mの方が性能は上です。 大きく差を感じるのがやはり感度で、ロードランナーは使うルアーによってはノー感じで集中力を保てない時があり、ストレスがたまることがありました。 感度以外の面でも、TS-168Mの方が重量は軽くてバランスも良く、ブランクも細身なのでより軽快な感じがします。 詳しくは知りませんが、破損強度も同等以上ではないでしょうか。
ロードランナーの方が歴史が長く、変わらぬコンセプトを受け継いできていることは素晴らしいと思いますが、今のシマノロッドの技術力をみると流石に性能面では見劣りする感じがします。 ロードランナーをよりシャープに、より感度を高めたロッドと言えるかもしれません。 |