ケロッグさん |
メタニウムMgDC/MgDC7 |
25年以上 | 2009/07/20 |
■□□□□ | ★★★ |
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ナイロン12〜14lbとの組み合わせで巻物全般と、MgDC7に12〜14lbフロロの 組み合わせで底物に使用。 |
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ノーマルと同じ点としては・・・ 軽さ、シマノリールとしてはパーミング時に親指の置き場所に 困らない点。 DC特有の点 ある条件下では非常に飛距離が稼げる。強風時に安定したキャストが可能。 フロロを巻いて、ふんわりとしたピッチングをする時には、今までの どのブレーキでも経験した事の無い不思議な伸びを感じられた。 |
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ノーマルと同じ点としては・・・ やはり、巻き心地はアンタレスARやカルコン等に劣る。ソルト対応の 為にハンドルノブ内にグリスをたっぷりと詰め込んだ様だが、これでは ハンドルノブに2×2の計4個ものベアリングを搭載した意味が無いのでは?。 そもそも、ハンドルノブ内よりも、メインギア軸の支持へのベアリングの 配置を優先すべきだと思う。ハンドルノブへのベアリング配置なぞ 最上級機種に任せておけば良い。 DC特有の点 磁石が埋め込まれている分スプールが重く、軽量ルアーのキャスタビリティー に関しては、正直余り投げ易いとは思えない。よって3/8oz以上のルアーの 使用が中心となるが、そうなるとラインキャパが微妙。現状12lbナイロンを 90m程度巻いているが、これだと1/2oz以上のルアーの使用時にはラインの強度的な 不安が残る。また、1/2以上のルアーでも、重さのお陰で初速は稼げるが、 ブレードの抵抗で失速の早いバズベイト等の場合、事実上メカニカルブレーキを 締められない設定の為、どのブレーキモードでも飛距離も稼げずバックラッシュの 発生率も高い。具体的に言えば、20lbナイロンを巻いたガンメタの方が遙かに 投げ易く飛距離も稼げる。
※補足 単純に空気抵抗の大きいルアーに関しては問題無く飛びます。厄介なのは キャスト序盤と中盤で極端に飛行スピードが落ちるタイプのルアーの場合です。 この機種のインプレでも、特にスピナーベイトやバズベイトの飛距離に関して 意見が二分されている様ですが、個人的な使用感からも、恐らく使用されている ルアーの銘柄によって受ける印象がかなり異なった結果になっているのではないかと 思われます。元々良く飛ぶタイプのルアーであれば従来のブレーキシステム 以上の飛距離を稼げますが、キャスト中に飛行姿勢が極端に変化する物や、 急激に失速するタイプのルアーに関しては、DCの謳う安定したブレーキ性能とは 若干かけ離れた結果になると言う事です。 |
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DCブレーキのメリットも明らかに感じられるのですが、前出の不満点のお陰で 使用するルアーが限定されてしまうのが残念です。逆に、その点を割り切れるなら 非常に優れたリールだと思います。
※補足 語弊はありましょうが、車に例えるなら、マグはFF、SVSはFR、DCは電子制御の スポーツAWDの様な感じです。タイヤの性能をフルに発揮出来る状況では、 最もコーナーリングスピードは速いけれども、相対的に車重が重い事も相まって、 グリップを失った場合の修正は前者よりも難しいと言った感じです。
追記、一台が使用数回でレベルワインダーの動作不良を起こし初期不良での 無償修理をシマノにお願いしたのですが、無償修理を認めさせるまでに、 結構な手間が掛かった事も付け加えておきます。これまでにダイワやリョービの アフターのお世話になった事もありますが、両社ともこちらが不良内容を 販売店を通して伝えただけで当然の如く無償で修理、それどころか場合に よってはこちらの指摘していないパーツの交換やオーバーホールまで行って 返却してくれましたので、その点は非常に残念です。 |