出山利三郎さん |
TD-Z103H |
20年以上 | 2013/05/27 |
■■■■■ | ★★★★ |
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カバー撃ち、ボトム系全般。 |
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コンパクトな形状が手にフィットする。 バックラしにくい。 適度な重さで、いろんな竿とのバランスがいい(軽量リールなのに、思ったほど先重りになりにくい)。 クラッチが軽い(一日中のピッチングでも楽)。 ボディに文字が少なく、色も渋い。 |
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サイドプレート固定ねじ(マグダイアル)基部の樹脂の弱さ。 コインで閉めこみすぎて、割って壊してしまった(プラ板などで型を作って貼れば修復できるが)。これだけは、説明書か箱に大文字で注意書きをしておいてほしかった。構造上、サイドプレートをスライドさせて元の位置に戻しさえしていれば、普通に使えるので、今はネジが手で回せる位に弱めている。 |
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発売当初は高嶺の花で買えませんでしたが、安く手に入るようになってから使用しています。もともと、スピニングのZを所有していたので、各部が超軽量化されたオモチャみたいな質感は覚悟しいました。 TD-Xのインプレでも述べましたが、このシリーズ共通の、絶妙に小さく、かつ角ばったデザインは、どのリールシートにも合い、非常にとり回しがききます。 クラッチ形状や、フラットなパーミングプレート、マグダイアル、レベルワインダーカバーの形状など、全てが無駄なく設計されています。ベイトリール史上最も優れたボディデザインだと思います。 新古品と、完全な中古品と2台所有し、共にカバーの釣りを中心に使用していますが、この2台の使用感の差は歴然です。過去、いろんなレビュアーが、ギヤのゴリ感などを指摘されていますが、新古品で購入したものは、5年間ほぼ毎週の釣行(ボートから)でもメンテして使用している限り、体感できるガタはきていません。非常になめらかです。一方、中古品の最初からゴリ感があったほうは、もはや昔のスピニングリールみたいな音で、行き着くところまで行った感があります。でも、それはそれで使えないことはありません。もともと中古で買ったのでちゃんとキャストができる限り使えると割り切っていますので・・・。 ブレーキは、かなり完成度が高いと思いますが、ベストセッティングを出せている場合と、そうでない場合の、快適さの差はかなりあると思います。特に、ピッチング系の釣りにおける、着水後のブレーキがゼロになった瞬間や、フォール時のサミングコントロールには慣れる必要があります。マグとキャスコンのほんのワンクリックで変わってきます。特にセラベアを入れると、非常にスプールの立ち上がりがよくなるため、セッティングもシビアになってきます。そこを煮詰めるのも楽しいのですが。 巻き上げパワーは、同系のXに比べるとあるような気がします。ただ、これだけは、自分が巻物をメインに使っていないのと、ハンドルを換えるだけで、性格ががらっと変わるものなので、何とも言えません(ハンドルはZ、XともにZPIパワーハンドルに換えています)。 あと、ワンウェイクラッチ(インフィニットアンチリバース)も、XよりZのほうが、よりかっちりしていて、へたりにくいような気がします。 Zは、一時代を築いた名機だけに、ユーザーも多く、色々なコメントはあるでしょうが、個々の症状や経年変化は、使い方や運(個体差とか)の要素も相当あると思います。完組みリールってそんなもんだと思います。 結局なんだかんだで5年以上も1軍で活躍しているので、いいリールということにしておきます。ただ、先日触ったジリオンJドリームの完成度には、衝撃を受けた・・・。果たしていつになったら買い替えることができるのか。 |