はぜさん |
カルカッタ コンクエストDC 100DC/101DC |
- | 2005/09/12 |
- | ★★★★★ |
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101DCを使用。F3st-63Xかラグゼノーム666にセットして軽量プラグ全般から、ワーミングに使用。ラインはスーパーGT-R10LB。 4インチグラブのノーシンカーからDEEP-X100まで使用している。左巻きなので、どちらかと言えばワーム主体の釣りをする時に使用。 4インチグラブが15mくらいキャスト可能。イモグラブなら20mくらい、DEEP-X100ならば40mくらい飛ばせる。 非常にオールマイティなリール。何でも出来る。 |
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上品にして戦闘的な、存在感溢れる外観。どのロッドにセットしても良く合い、またそれでいて自己主張を失わない。シマノベイトリールの最高峰に相応しい高級感。研ぎ澄まされた機能美。鈍く輝くシルバーボディからはアングラーの自信と誇りを呼び覚ますオーラが発しているとさえ思える。 最大の特徴デジタルコントロールブレーキ。その性能は正に驚愕である。 なんとゲーリー4インチグラブが実用レベルでキャスト出来てしまう。コンクエストオリジナルで同じ物をまともにキャストするなど不可能に近いことを思えば、これは本当に驚くべきことである。 軽量ルアー用に特化したベイトリールは幾つもあるが、どれも剛性面に不安を抱えたものばかりであった。しかしこのリールは、ブレーキシステム以外の部分はコンクエストオリジナルのものを踏襲している。その剛性面での評価は折り紙付きであると言って良い。つまり、ヘビーカバーでの使用やビッグベイト等のヘビールアーでの使用にも十分耐え得ると言うことである。 このことが何を意味するのかというと、実用上このリールにキャストできないルアーはほとんど存在しないということである。Mクラスのロッドにセットすれば、4インチグラブのノーシンカーから小型ビッグベイトまでがストレスフリーで、しかも何とか投げられるというレベルではなく非常に高いレベルで使えてしまうのである。そんなリールはこれまで例が無い。 もちろん、SVSでは煮詰めた末にしか引き出せなかった最大飛距離がダイヤル一つで調節出来てしまうこと、向かい風や変則キャスト時の高い対応性、ついでに実際以上に飛距離が出ているように錯覚させるあの音(笑)など、時に「釣りが下手になる」と批判されるほどの快適性能も特筆すべきであろう。 DCのセッティングはコンクエスト200DCよりも遥かにマイルドになっているという印象を受けた。癖が強いためにロッドを選ぶ感があった200DCに比べ、どんなロッドにも合う。ショートキャスト時に神経を使うことも無くなった。完成度は確実に上がっていると思える。 堅牢にして精密なギアが生み出すシルキーな巻き心地、マシンカットボディによる高い剛性感、ラフな使い方をものともしない耐久性、クラッチレバーやハンドルつまみの形状に至るまで配慮された使い易さなど、コンクエストオリジナル譲りの長所は無論そのままである。 総合的な使用感は正にパーフェクト!個人的には現行ベイトリールNO.1の称号を与えるに何の躊躇も無い。 これまでのベイトリールとは一線を画す新時代のリールとして幅広いアングラーに自信を持ってお勧めできるリールである。 |
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メンテナンス性の低さはコンクエスト200DC発売時に既に指摘されていたのだが、改善を試みた形跡も無い。内部構造は200DCとまったく同じである。ベアリングに注油するだけでも3本のボルトを外さなければならないとなると、その様な簡単なメンテも億劫になる。せめてDC基盤の着脱くらいは工具無しで出来るようにならなかったのだろうか? 重量は、ある。これほど重いと超軽量ロッドには合わないかもしれない。 機能的な欠点は残念だが(?)思い浮かばない。 |
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実は寝ぼけながらオークションを見ていたら、間違えて落札してしまった物なんですが(笑)、使ってみたら非常に素晴らしいものでした。全てのリールをこれで揃えたいくらいです(予算さえ許せばね)。 200DCから更に煮詰められ、熟成されたDCはここに至って遂に新時代のブレーキシステムと呼ぶに相応しい物になったと思います。200DCの時に感じた扱い難さは影を潜め、とっても素直になっています。素直すぎてつまらないくらいです(笑)。 あと、心配なのは基盤の耐久性ですが、200DCは過酷な使い方をして丸1年使い倒してもDC部分にはトラブルが起きていませんから(むしろ機械部分の方が壊れた)、とりあえず心配はないでしょう。 こうなると次は50DCに期待が掛かりますね。でもそうなると、50Sを買った僕の立場が無いなぁ(笑)。 |